「結婚した後は働かないのが普通」という誤解

女性は結婚したら子供を産み、育て、夫と子供のために一生家事に専念するのが当たり前…。もしもそのような考えを持っている人が居るとすれば、世間の認識とかなりズレているかもしれません。

前回に引き続き女性の働き方に関して内閣府が調査した結果がとても参考になります。

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

こちらに書かれているQ51では「女性の理想の生き方」、特に女性が結婚したあと労働についてどのように関わるのが理想か?という質問をしています。これに対する回答は男女様々な条件を持った人から得ているのですが、実は全体の52.1%が「結婚あるいは出産の機会にいったん退職し、子育て後に再び仕事を持つ」のが理想と回答しているのです。

さらには32.8%が「結婚し子供を持つが、仕事も一生続ける」のが理想と回答し、対して「結婚あるいは出産の機会に退職し、その後は仕事を持たない」と回答しているのはなんとたったの0.9%となっています。これを見るだけでも女性は「結婚した後は働かないのが普通」という考えがいかに現実的ではないのかがよくわかります。

あくまで「理想」ということ

加えてここでひとつ注意しておかなければいけないのは、あくまでこれらの質問は「理想」について聞いているということです。つまり、実際に今現実として回答通り理想通りの生活を送れている人がどの程度居るのかは分かっていません。

たとえば結婚した後で育児が思ったより大変で、これまで続けてきた仕事を一旦辞めてしまう人も多いでしょう。さらに結婚して子育てなどをしていく中で、社会よりも家庭に尽くす方を選ぶ人も多々居るのではないでしょうか。

ほかにも多々考えられることがありますが、今回の調査で確かに分かるのは、女性は結婚だけをきっかけにして労働に対する考え方を大きく変えてしまう、というわけではないということです。雇用形態や年収がどうであれ、普通に社会人として働いているすべての人は、男女関係なく労働は一生自分の人生に関わる事柄だと認識しているようです。

結婚しても「労働」は変わらない

なのでもし今現在、婚活等を行っている人の中に冒頭のような考え方をしている人が居るのだとしたら、婚約後は世間と自分の認識のズレに戸惑うことになるかもしれません。世の中には「働かないために結婚したい」と願う人もいくらか居るようですが、実際のところ本当に働かずに暮らせている人は男女共に一握りしか居ないのではないでしょうか。

「結婚したら働かないのが普通」と考えるのは時代遅れというより大きな誤解。そう言ってしまっても間違いではないのかもしれませんね。

 

著者:今克敏
長年結婚や婚活に関わる仕事・お手伝いを続けてきた筆者による、未婚男女のための調査情報まとめ。シンプルに役立つ調査結果をお伝えしていけるように努めます。

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